2024年1月4日 エジプトVillage of Hope(ヴィレッジオブホープ)でのDAISY読書体験会の開催
2024-01-24 11:38:22 会議・講習等報告
エジプト在住スタッフにより、2024年1月4日に、アレキサンドリアの障害者支援団体Village of Hope(アラビア語Facebookページ:https://www.facebook.com/alamalvillage/about/)で、DAISY図書の読書体験会が行われました。参加スタッフからのレポートをご紹介します。
※2024年1月29日 読書体験会で使用したタイトルのご紹介を追記しました。
Village of HopeでのDAISY図書、読書体験会報告
2024年1月4日にVillage of Hopeの協力により、読書に困難を抱えている子供たちを対象に、DRR(Disaster Risk Reduction:災害リスク軽減)に関する短いストーリーを読んでもらうDAISY図書の読書体験会を開催しました。
表紙:ナーデルとレイラ 災害時の冒険 |
開催場所は、アレキサンドリアにあるVillage of Hopeのクレオパトラ支部で12:30から開催しました。参加者は、13名の小学生低学年から高学年までの子供たちです。今回が初めてDAISY図書を体験する子供たちでした。
写真1:体験会の内容説明 |
まず、最初に子供たちがお互いを知るための自己紹介ゲームとして、雪合戦ゲームを行いました。このゲームは、自分の名前の最初の文字、今日着ている服の色、将来なりたい職業を書いた紙を丸めて投げ合い、最後に自分の近くに落ちている紙のボールを一人1個拾って誰のボールか当てっこするというゲームです。お互いに名前を知らない子供もいたため、このゲームで誰かを当てるゲームは、場を和ませ、子供たちの名前を確認、知る機会になっていました。子供たちも「誰のボールか?」と楽しくゲームをしていました。
写真2:雪合戦ゲームの準備 |
写真3:雪合戦のボールを取り合う子供たち |
次に、子供たちにこれから使うタブレットで使用するEasyReaderの使い方、これから読む本についてどこに注意して読むか、読書後に2つのグループにわかれクイズをすることなどを説明後、2名1組になりタブレットを使用し、DRRに関する短いストーリを読んでもらいました。
子供たちは、すぐにタブレットの使用方法は理解でき、自分たちで読み進めることができていました。
写真4:DAISY図書を読むタブレットの使い方 |
写真5、6:DAISY図書を読んでいる様子 |
すべての子供たちが読み終えた後、2つのグループに分かれ、物語の内容を理解できているか、いくつかの質問に答えていきました。2つのグループともよく理解できていました。年齢の高い子供は、物語の内容を覚えていたようで回答が早かったです。年齢の低い子供も積極的な子供は、どんどん発言していました。大人しい子供は、発言はありませんでしたが、質問の内容は分かりますか?と尋ねたところ「分かる」と答えていました。(細かく確認していないので、ほんとうに理解ができているかは、不明です。)
プログラムの最後に今日の読書体験会について、子供たちに感想を聞きました。多くの子供たちが、「楽しかった。」「もっと他の本を読んでみたい」など、それぞれに感想を言っていました。
見学していた先生にも感想を聞いたところ、今まで文字の書き方を教えてくれるものは、見たことがあり体験したことがあるが、DAISY図書については、「初めて見た」「ハイライトで朗読している文章を示してくれるのは良い」「音声があるのが良い」「一人でも本が読める」などの感想をもらいました。
体験会後にVillage of Hopeの担当者の方から、今回のイベントで子供たちがとても楽しく、積極的に参加していたので、続けて開催してほしいと要望がありました。今後、どのように継続していくのか、Village of Hope担当者とATDOアレキサンドリアスタッフが話し合い開催方法を決めていくことになりました。
写真7:体験会に参加してくれた子供たちと一緒に |
報告者:Y.D
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K.K