ATDOは、本機構の目的である「障害者や高齢者の生活の向上に資する支援機器開発、サポート・研修、OJTトレーナー養成・派遣を行うとともに、電子情報分野において、すべての人々にとって使いやすく、わかりやすいユニバーサルデザインの推進およびアクセシビリティに関する評価・助言を行うため」(定款)の事業を推進しております。具体的には、そのための研究開発と普及活動、および受託事業、その他の活動に分けられます。
IFLA(国際図書館連盟)は、図書館・情報サービスおよび利用者の利益を代表する国際的な機関です。IFLAを通じてすべての人の情報アクセスを保障する図書館の役割を促進しています。具体的に、IFLAの次のセクションで積極的に活動しています。
日本語訳は、「印刷物を読むことに障害がある人々のための図書館分科会」です。この分科会では、視覚障害者と他の理由で印刷物を読むことに障害がある人々を対象とした図書館サービスに取り組んでいます。また、この分野の国内的・国際的協力の促進、研究開発の奨励、情報へのアクセスの改善に協力しています。
日本語訳は、「特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会」です。この分科会では、何らかの理由で従来の図書館サービスを利用できない人々への図書館及び情報サービスに携わっています。入院患者、服役中の人たち、老人施設に入所している高齢者、在宅患者、聴覚障害者、身体及び発達障害者、そしてホームレスや難民も含めていて、各対象にしたガイドラインを作成しています。それらのガイドラインの国内の普及に薦めています。
2021年より新しく設立されたアジアオセアニア地域分科会で、今後アジアおよびオセアニア地域における特別なニーズのある人々を含めた図書館サービスの推進に協力していきます。
EPUBアクセシビリティは2021年にISOの規格となりました(ISO/23761:2021)。このアクセシビリティに関するISO規格はDAISYコンソーシアムが中心となって原案を作成し、日本が国際規格提案をしました。
JDC技術委員会は、DAISYおよびEPUB等の国際規格の仕様に係る提案をするにあたり、日本における当該国際規格の利用者からの要望を合理性やアクセシビリティの観点等を踏まえて、十分に議論し、有効な提案をするために活動しております。幣機構(団体)では、JDCの事務局としてこの委員会をサポートしています。
EPUBアクセシビリティのJIS化に向け、JIS X 23761(EPUBアクセシビリティ - EPUB出版物の適合性と発見性の要件)の原案作成委員会が2021年5月に発足し、JDC技術委員会のメンバーが委員となって協力しました。そして、2022年8月22日に日本産業規格(JIS X 23761)として制定・公開されました。
今後は、視覚障害や発達障害などの理由により印刷された書籍を読めない人が、自分にとってアクセシブルな電子書籍を入手することが容易になるように、このJISの推進をしていきます。
日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2022年8月分)
DAISYコンソーシアムと連携して研究開発を進めています。
DAISY/EPUBをソースとして、アクセシブルな動画に自動変換して広く配布する途を探るパイロットプロジェクトを進めています。
精神障害に伴う様々な情報支援ニーズを特定し支援技術に反映させることを目的に、ATDOが、浦河べてるの家、浦河町、同町内自治会および国際DAISYコンソーシアムと共同して進めているDAISYを更に発展させる研究開発プロジェクトを進めています。
国内の以下の地域において、支援活動を行っています。
ATDOは、以下の国で国際協力活動を行っています。(過去の活動を含む)
(写真:2020年1月マンタ市身体障害者団体でのアイ・ドラゴン実演会)
(写真:2019年12月ビレッジオブホープでのDAISY体験会)
ダスキン愛の輪基金の委託を受け、日本障害者リハビリテーション協会が「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」を実施しています。
ATDOでは、以下の国からダスキン研修生の受け入れ実績があります。
タイ/タジキスタン/モンゴル/ベトナム/カンボジア/マレーシア/インドネシア/フィリピン/ラオス/インド/スリランカ/ネパール/ブータン
ソロモン/フィジー/サモア/バングラデシュ
2013年にWIPO(世界知的所有権機関)の加盟国により採択された、「盲人,視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約(マラケシュ条約)」について日本は、2019年に批准。ATDOは、AE業務の実施のため、全視情協およびサピエ会員としてABC事務局との事前調整をしています。
DAISY/EPUBの製作ソフトウェアや、アクセシブルな再生ソフトの日本語化を行い、普及活動をしています。
見出し等をつけたWord文書を、EPUBに変換するソフトウェアです。無償でDAISYコンソーシアムから提供されています。ATDOは日本語対応の協力をしています。
DAISY/EPUBの再生ソフトウェアです。ディスレクシア等のニーズにも対応しており、色や文字サイズの詳細な設定等ができます。ATDOは日本語対応の協力をして、国内での販売をしています。
ソフトウェアの詳細と販売に関してはこちら
テキスト・音声・画像の入った、マルチメディアDAISY/EPUBの製作ソフトソフトウェアです。2006年頃、日本ではマルチメディアDAISYの製作ソフトウェアが他になかったため、日本語対応の協力をして、国内での販売を開始し、現在も日本での活用の支援を継続しています。
ソフトウェアの詳細と販売に関してはこちら
国内外の第一線で活躍する専門家による情報アクセシビリティおよびDAISYに関する専門的なコンサルティング
DAISY製作や再生等に関わる技術的なサポートを行います。
最新の情報に基づくDAISY概説および各論
DAISY図書再生・活用(半日程度)、DAISY図書製作(1日程度~)、DAISY図書製作インストラクター養成料金(10日程度)
資料や教材等のDAISY製作も行っております。内容、長さ、音声の種類等によって、費用は異なります。
下記リンクのアンケートにお答えいただくか、お問い合わせ からご連絡くだされば、見積もりいたします。
DAISY製作 委託申請用紙
ATDOでは、非営利活動の一環として、収益事業と非収益事業を実施しております。
支援技術の必要な方のための開発、研究、サポート等の非収益事業とともに、それを支え、また、それ自体としても支援技術が必要な方のために意義のある収益活動を行っています。
どのような形でお役に立てるか、まずはお問い合わせください。
過年度分の貸借対照表につきましては、内閣府NPO法人ポータルサイトにて公開しております。
情報アクセス支援ソフト販売(2022年10月~2023年9月)
エジプト国情報アクセシビリティの改善による障害者の社会参画促進プロジェクト(2022年10月~2023年9月)
GIZ(ドイツ国際協力機構)の委託事業でアラビア語のDAISY製作研修事業(2022年10月~2024年9月)
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業研修生受け入れ(2022年10月~2023年9月)
3.電子情報通信技術を応用した障害者・高齢者を対象とする情報支援サービスの研究開発および実証評価エクアドル国・情報弱者のテレビ放送へのアクセスを保障する安心安全のための放送・通信インフラ普及・実証事業(2022年10月~2023年9月)
JICAの委託事業エクアドル情報アクセス向上支援事業(2022年10月~2023年9月)
エクアドルのマラケシュ条約実施のための中期計画策定支援事業(2023年2月~2024年12月)
DAISY製作(2022年10月~2023年9月)浦河プロジェクト:精神障害分野でのDAISYによる支援ニーズの確認と「しごと」につながるパイロットプロジェクトの創出(2022年10月~2023年9月)
視覚障害をもつ理工系大学・大学院生用の最新ICT技術を活用した教材の開発(2022年10月~2025年9月)
4.電子情報分野のユニバーサルデザインを推進するための各種標準化活動及びアクセシビリティに関する研究開発および評価・助言2021年度事業 2021年10月1日ー2022年9月30日
2020年度事業 2020年10月1日ー2021年9月30日
2019年度事業 2019年10月1日―2020年9月30日
2018年度事業 2018年10月1日―2019年9月30日