ATDO(支援技術開発機構)は、障害者や高齢者の情報へのアクセスとコミュニケーションに関わる分野における、支援技術とユニバーサルデザインの開発、またそれを活用した支援を行うために2006年4月に発足した団体です。
障害者や高齢者の生活の質の向上に役立つ情報支援機器の開発やサポート・研修、OJT(就労したままでの訓練)、トレーナーの養成・派遣を行うとともに、情報コミュニケーション分野において、ユニバーサルデザインの推進及びアクセシビリティに関する評価・助言を行うことを目的としています。具体的には、障害者や高齢者がコンピュータやソフトウェアの操作、データ作成、インターネットでの情報検索を快適に行うために必要な機器の開発およびサポート、情報コミュニケーション技術を用いた障害者の就労、就学、生活支援、高齢者の生活支援、すべての人々に使いやすいデザインの推進などを行います。
現在の主な活動は、DAISYやアクセシブルなEPUB3のリッチコンテンツの普及と研究・開発、点字の携帯情報端末を活用した盲ろう者の情報支援等です。
メンバーは、国内外での開発に関わる経験を生かして、実際に役立つ支援を障害のある人たちを中心に進め、多様な人々が生き生きと暮らせる社会の構築をめざします。
ATDOは、以下の団体の会員です。
日本DAISYコンソーシアムの事務局業務をATDOが担っています。また、日本DAISYコンソーシアムの代表である河村宏ATDO副理事長は、DAISYコンソーシアムの役員として活動に参加しています。
2021年5月
理事長 山内 繁
特定非営利活動法人支援技術開発機構(ATDO)は、障害者や高齢者の情報とコミュニケーションに関わる分野における、アクセシブルな支援システム・支援機器の開発と活用の普及のために2006年4月に発足いたしました。
ATDOは、日本DAISYコンソーシアムの会員として、DAISYのより広範で深化した開発と標準化に取り組んでまいります。さらに、アクセシブルなICTの国内外での普及を通じて、障害者権利条約を基本とするインクルーシブな社会の実現を目指しております。
これまで、アクセシブルなICTの開発、その途上国への転移と普及、インクルーシブ教育への応用、障害と災害などを課題として、それに関連した調査・研究、教育・トレーニングならびにその普及の支援において、国内外で成果を上げてまいりました。とりわけ、中南米・中東地域の諸国におけるアクセシブルなICTの開発並びに普及は、プロジェクト終了後も各国で自律的に発展を続けることが期待されております。
今後とも、アクセシブルでインクルーシブな社会を構築するためのATDOの活動に、皆さまのご理解とご支援およびご協力をお願いいたします。
ATDOは、定款で「電子情報分野において、すべての人々にとって使いやすく、分かりやすいユニバーサルデザインの推進及びアクセシビリティに関する評価・助言を行うことを目的とする」ことを掲げています。
「支援技術開発」を団体名とするATDOがどのようにユニバーサルデザインを推進するのかについて良く質問を受けますので、ATDOが進めている支援技術とユニバーサルデザインの研究開発について以下に説明します。
支援技術とユニバーサルデザインの関係について、国際的に議論を重ねた成果を要約しているのが、2006年に制定された障害者権利条約の第2条の以下の一節です。
ユニバーサルデザインとは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲で全ての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計をいう。ユニバーサルデザインは、特定の障害者の集団のための補装具が必要な場合には、これを排除するものではない。(日本政府訳)
「製品、環境、計画及びサービス」の幅広い話をしているときに「補装具」という訳語が出てくるので、これが身体障害だけでなく精神障害および知的障害を含むすべての障害に関するユニバーサルデザインの話であることがわかりにくくなっています。英語原文では「補装具」のところは” assistive devices”となっています。今であれば様々な障害のある人がそれぞれの使い方をするスマホのアプリやサービスをイメージすると、よりわかりやすいのではないでしょうか?同じスマホやインターネット上のサービスを、スマホのテキスト読み上げ機能や字幕をonまたはoffにして、障害のある人も無い人も一緒に使っています。
障害者権利条約はその前文で「障害が発展する概念である」と言っています。これは、「製品、環境、計画及びサービス」の発展のさせ方次第で、それまでは「調整や特別な設計」が必要と思われていた障害のある人にも、何も特別のことをしなくても使える「製品、環境、計画及びサービス」を増やすことができるという確信に基づく宣言です。
ATDOを設立した人々は、ユニバーサルデザインという考え方を国連の世界情報社会サミットに初めて取り入れさせるために大きな役割を果たしました。その成果は、障害者権利条約に大きな影響を与えています。
このユニバーサルデザインの開発と普及が情報アクセスの格差を最終的に解決するという確信を共有する世界中の人々と連携して、ATDOは一人一人の障害のある人の固有のニーズに向き合い、そのニーズを満たすための技術開発と国際標準化活動を行っています。
その際に、常に第2条のユニバーサルデザインの定義を確認することによって、グローバルにユニバーサルデザインの製品、サービス、設備及び施設の利用可能性及び使用を促進することとしています。
各カテゴリーの最新ニュースが3つ分この下に列挙されます。
2025-04-15 11:41:35 国際 会議・講習等報告
2025年1月30日、カイロ国際ブックフェアの枠組みの中で、「 Introductory Seminar on DAISY: Challenges and opportunities(DAISY入門:課題と機会)」と題するセミナーが開催されました。
エジプト在住のスタッフによるこのセミナーの英文レポートをお届けします。以下のリンクからご覧ください。
2025-03-05 11:48:35 教育 会議・講習等報告
※本講演のデザイン版も作成しました。リンクは こちら
2024-05-10 14:58:07 会議・講習等報告 国際
報告:野村美佐子
はじめに
タイのバンコクでIFLA/LSN(特別なニーズのある人々のための図書館サービス)セクションの中間会議と国際会議が2024年3月18日から21日にかけて開催されました。バンコクにあるゲーテインスティテュートがローカルホストを務めました。
LSNセクションの中間会議は、18日にハイブリッドで行われ、多くのメンバーがZOOMでの参加となりました。実際に対面で参加したのは、インドネシア、フィリピ―ン、オーストラリア、ドイツ、そして日本からとなりました。ここでLSNとしての2024年度の活動計画について意見交換が行われ、筆者はオブザーバーとして参加しました。
またLSNのセクレタリーが所属するゲーテインスティテュートとタイ図書館協会の共催により「図書館のための国際セミナー」が開催され、バンコクにある大学図書館と公共図書館、および2つの刑務所図書館を訪問するツアーがありました。以下報告をいたします。
図書館のための国際セミナー
3月19日にバンコクのゲーテインスティテュートで開催されましたが、プログラムは2部に分かれて、第一部は、図書館のアクセシビリティについて、第二部は、刑務所図書館についてでした。
最初にタイの図書館協会の会長から、タイの図書館の歴史と活動についての紹介がありました。
筆者もプレゼンを行いました。これまで関わってきた、障害者を含めたすべての人のために図書館をアクセシブルにするガイドラインについてと、その中でも情報アクセシビリティとそのためのツールとしてDAISY/EPUBの説明をしました。また、LSN(Library Services to People with Special Needs)の名称について、スペシャルニーズという言葉が時代に即さない、現状にあっていないという意見もあり、「IFLA Section for Accessible and Inclusive Library Services」への変更の動きがあることについても話しました。
写真1:ゲーテインスティテュートのSamira Zahra氏(左)と筆者(右)
次に国立図書館の館長であるNawarat Panyangam氏から国立図書館の平等でインクルーシブな資料提供サービスについてプレゼンがありました。
次にマレーシア大学のMohd Faizal Hamzah 氏によるプレゼンは「図書館づくりのサステナビリティ:インクルーシブな環境を生み出す」というテーマで話されました。
またフィリピ―ンの国立図書館のDolores Carungu氏は、フィリピ―ンの公共図書館に焦点を当てたアクセシブルで、インクルーシブなサービスについて報告を行いました。
第一部の最後には、国連アジア太平洋社会委員会(ESCAP)社会課題担当官である秋山愛子氏から、国連の障害インクルーシブ戦略の取り組みについての紹介がありました。
第二部は、刑務所図書館のIFLAガイドライン(4th edition )が2023年2月に出版されたこともあり、編集者であるJane Garne氏とKrolak Lisa氏によるガイドラインのプレゼンがありました。上記ガイドラインは、以下から自由にダウンロードができます。
https://www.ifla.org/news/new-ifla-guidelines-for-library-services-for-prisoners/
写真2: ガイドラインの表紙
Lisa氏は、プレゼンの中で、「刑務所図書館は、教育、生涯学習、情報へのアクセス、資料を借りること、レクリエーション、文化的な活動、精神的な発達を支援する安全で、フレンドリーな社交的な会合及び学習の場となる。」と述べました。Lisa氏は、所属するユネスコから「Books Beyond Bars: The transformative Potential」というタイトルで刑務所図書館についての出版を行っています。以下からコンテンツをダウンロードできます。
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000369835
写真3:Lisa氏のプレゼンの様子
また、ドイツの刑務所図書館機関のGerhard Peschers 氏は、プレゼンで、刑務所図書館の設置と発展のための活動を行っていることを強調しました。そのためには、上記ガイドラインが様々な言語で翻訳されることを望んでいます。
写真4:ドイツのミュンスターにある刑務所図書館
タイの刑務所図書館について「人生を変える図書館」というテーマでタイの法務省法務局のNathhee Chitsawang氏とバンコクのArcharee Srisunakhua氏による女性刑務所所長による、刑務所図書館の昔と今を比較しながらのプレゼンがありました。「たった一冊の本が人生を変える」という信念のもとに、図書館が作られたそうです。
写真5:Chitsawang氏のプレゼンの様子
刑務所図書館の訪問
国際セミナーの中でも紹介されたバンコクの女性刑務所図書館に行き、プレゼンで紹介された図書館、そして刑務所の施設の中も見学しました。以前に、DAISY for All Projectの中で、受刑者がDAISY製作のトレーニングを受けており、その時にトレーニングを受けた方たちが、今も継続して製作を行って、完成したものは、タイの視覚障害者団体に送っているとのことでした。
また、Nakhon Pathom セントラル刑務所図書館も訪問しました。上述の刑務所図書館もそうですが、タイの王室の経済的な支援を受けて、この図書館の運営が行われていました。
写真6:タイのシリントーン王女の写真の前で
残念ながら日本は、刑務所図書館はありませんのでとても参考になりました。
2025-03-12 13:28:17 DAISY/EPUB情報 ソフトウェア
トリウムリーダー バージョン3.1のWindows用インストーラは、次のリンクからダウンロードできます。
https://github.com/edrlab/thorium-reader/releases/download/v3.1.0/Thorium.Setup.3.1.0.exe
MacやLinux用のインストーラを含むその他の情報は次のページ(英語)にあります。
https://thorium.edrlab.org/en/
M.M.
2025-02-26 16:51:47 DAISY/EPUB情報
DAISYコンソーシアムが開発している、EPUBのアクセシビリティ・チェックツールであるAceのバージョン1.3.6がリリースされました。
日本語対応が改善されました。
Aceのレポート内の、「詳細」のリンクから、日本語訳されたアクセシブル出版ナレッジベースが開けるようになりました。
是非ご活用ください!
Windows版Ace1.3.6ダウンロードリンク
https://github.com/daisy/ace-gui/releases/download/v1.3.6/Ace.by.DAISY.Setup.1.3.6.exe
Aceダウンロードページ(英語)
https://daisy.github.io/ace/getting-started/ace-app/#where-can-i-download-the-ace-app
Aceウェブサイト(英語・DAISYコンソーシアム内)
https://daisy.org/activities/software/ace/
M.M.
2025-02-25 17:43:36 DAISY/EPUB情報
EPUBなどの電子出版物をアクセシブルに作成するためのガイドである、「アクセシブル出版ナレッジベース」が日本語になりました!
DAISYコンソーシアムによって作成されたページが、日本ライトハウス情報文化センターがSARTRASに助成を受けたプロジェクトによって、日本語訳されました。
EPUB、CSS、HTML、メタデータ、ナビゲーションや、アクセシビリティ規格(WCAG、EPUBアクセシビリティ)などについての情報が使用事例と共に掲載されています。
ぜひ、ご活用ください。
https://kb.daisy.org/publishing/ja/
2025-03-12 13:28:17 DAISY/EPUB情報 ソフトウェア
トリウムリーダー バージョン3.1のWindows用インストーラは、次のリンクからダウンロードできます。
https://github.com/edrlab/thorium-reader/releases/download/v3.1.0/Thorium.Setup.3.1.0.exe
MacやLinux用のインストーラを含むその他の情報は次のページ(英語)にあります。
https://thorium.edrlab.org/en/
M.M.
2024-12-23 17:15:43 ソフトウェア DAISY/EPUB情報
Thoriumリーダーが、日本電子出版協会の第18回電子出版アワード「エキサイティング・ツール賞」を受賞しました。
受賞の様子は、以下のYouTubeのリンク先「第18回電子出版アワード発表」の38:27「エキサイティング・ツール賞 Thorium Reader 紹介:馮 富久 様」でご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Kzo-Opoqcfc&t=2307s
M.M.
2024-12-23 17:00:18 ソフトウェア DAISY/EPUB情報
Thoriumリーダー 3.0がリリースされました。
インストーラのダウンロードは以下のリンクから「Thorium.Setup.3.0.0.exe」
https://github.com/edrlab/thorium-reader/releases/download/v3.0.0/Thorium.Setup.3.0.0.exe
更新点は次の通りです。
M.M
2025-03-12 10:38:33 教育
ATDOでは、授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的事業・助成事業の2024年度助成を受けて、「日本語に通じない児童生徒」へのデイジー教科書の利用促進プロジェクトを実施しています。当プロジェクトで行われたイベント、録画公開の記事などは、下記プロジェクトページからアクセスいただけます。
プロジェクトページはこちら:https://www.atdo.jp/1651
2025-03-05 11:48:35 教育 会議・講習等報告
※本講演のデザイン版も作成しました。リンクは こちら
2025-03-04 18:08:44 教育
ATDO主催のデイジー図書読書体験会のお知らせです。
「デイジー(DAISY)って何だろう?」
「聞けばわかるのに、文章を読むのが苦手・・・」
「日本語学習に困難を抱える子どもたちを支援したい!」
そんな方々へ。本を読むのが難しい人でも、本の内容を「聴く」「見る」「操作する」ことで、より快適に楽しめるように作られたデジタル図書が「デイジー(DAISY)図書」です。
ATDO主催【シンポジウム(事業報告会)「日本語に通じない児童生徒」へのデイジー教科書の利用促進の取り組みについて】の開催前に、実際にデイジー図書に触れていただける体験会を実施いたします。デイジー(DAISY)とは何か、実際に会場で体験していただけます。ご興味のある方は、以下の概要をご確認の上、ぜひお申し込みください。
※ 本事業は、SARTRAS 2024年度共通目的事業・助成事業の助成を得て実施しています。
プロジェクトページはこちら→ https://www.atdo.jp/1651
【体験会概要】
【その他】
2025-07-03 11:28:45 関連催しのお知らせ
ATDOが事務局を務める日本DAISYコンソーシアム(JDC)が、日本電子出版協会(JEPA)とともに講演会「読みに困難のある子どもたちに公平なテストを:アクセシブルCBTとPNPの可能性」を開催いたします。
以下、講演会のご案内です。皆様のご参加をお待ちしております。
「読みに困難のある子どもたちに公平なテストを:アクセシブルCBTとPNPの可能性」
日本における教科書のアクセシビリティは、日本DAISYコンソーシアムが長年にわたって取り組んできたデイジー教科書によって切り拓かれてきました。現在では全国の学校で導入が進み、ルビ表示、音声読み上げ、文字サイズ調整といった機能を備えた教材の提供が現実のものとなっています。こうした取り組みにより、アクセシブルな学習環境の実現に向けた試行と実装が着実に進んでいます。一方で、コンピュータを使った試験の方式であるCBT(Computer Based Testing)におけるアクセシビリティは、日本国内ではほとんど議論も実践もされていない分野です。欧州ではすでに、CBTのアクセシビリティは重要な社会的課題とされており、2025年施行の欧州アクセシビリティ法(EAA)によって、未対応のCBTは訴訟の対象となる可能性が指摘されています。
本セミナーでは、CBTにおけるアクセシビリティの国際的な動向と、日本における具体的な実現可能性についてご紹介します。特に、ディスレクシアなどの読みに困難を抱える受験者に向け、テスト画面の文字サイズ・配色・行間などを自動的に調整する「PNP(Personal Needs and Preferences)」という仕様の概要と、科研費基盤研究21H04419(研究代表者: 大学入試センター 南谷教授)によって開発されたデモをご紹介します。また、WordやExcelから簡単にアクセシブルなテスト問題を作成できるYasashiQTIと、PNPに対応したテスト受験を提供するAmp-up playerとの連携についてもご紹介します。
村田 真 氏(東日本国際大学 名誉教授、日本DAISYコンソーシアム技術委員長)
XMLを制定したW3C XML WGメンバーであり(1997)、EPUB 3の国際化をIDPF EPUB国際化サブグループリーダとして主導した(2010)。OOXMLのメンテナンスを行うISO/IEC JTC1/SC34/WG4の委員長でもある(2010-現在)。直接関わってきた仕様はほかにも、RELAX NG, ODF, NVDL, QTI3, ODAなどがある。フォーラム標準とISOの両方において国際的に高い知名度と強い影響力をもつという点で日本では稀有な存在である。京都大学理学部を1982年に卒業し、筑波大学より博士(工学)を2006年に取得した。
工藤 智行 氏(サイパック取締役社長、日本DAISYコンソーシアム技術委員)
日本語ワープロ、ソフトウェアのローカリゼーション、XMLの独自DOM/XPath/XSLTエンジン、全文検索エンジンFINDSPOT、障害者向けソフトウェアなどの開発に取り組む。 文書情報処理を長年の開発テーマとしている。 iPhone/iPad用のDAISY/EPUBのアクセシブルなリーダーアプリである「ボイス オブ デイジー」「しゃべる教科書」を開発。
李 在範 氏(ネットラーニング・ホールディングス取締役CTO)
2006年に株式会社ネットラーニングに入社。以後、教育プラットフォームの基盤構築および拡張に携わり、企業・官公庁・教育機関を対象とした多数の大型プロジェクトをリード。近年では、2024年に文部科学省の「MEXCBTプロジェクト」を完遂。
以上
2025-05-14 17:45:14 関連催しのお知らせ 国際
弊機構の河村副理事長が登壇する、日本障害者リハビリテーション協会主催のオンラインイベント「リハ協カフェ」が 5月23日(金) に開催されます。本年4月にドイツ・ベルリンで開催された、障害者の権利とインクルージョンを世界的に推進するための重要な国際会議「Global Disability Summit 2025」について、河村より参加報告をさせていただく予定です。詳細・お申込みは、主催者ホームページ(https://www.jsrpd.jp/cafe26/)をご覧ください。
【第26回「リハ協カフェ」概要】
日時: 2025年5月23日(金)13:30~15:15
会場: オンライン(Zoom)
参加費: 無料
定員: 100名
詳細・申込: 主催者団体ホームページ(https://www.jsrpd.jp/cafe26/)
申込締切: 2025年5月22日(木)15:00
以上
2025-03-06 15:03:42 関連催しのお知らせ
ATDOが共同研究者として参加しているがんセンターの研究班主催のワークショップのお知らせです。
【日時】2025年3月17日(月)16時30分~18時30分
【開催方法】Zoom(手話通訳、文字通訳あり)
【主催】厚生労働省科学研究費補助金「がん罹患前より障害があるがん患者に対する医療機関における適切な医療・支援の実装に資する研究(23EA1030)」
【参加対象者】
①全国のがん相談支援センター相談員・病院職員など
②障害者支援にかかわる福祉関係者
③障害のある当事者・障害のある方のご家族
【参加登録】
3月10日までにお申し込みください。
医療機関の方、福祉分野の方、当事者の方が一緒に議論できるようグループワークの時間を設けるため、立場によって申し込みフォームを分けています。
(複数カテゴリに該当する方はそのどちらのフォームから入っていただいても構いません)
【障害当事者・福祉分野の方はこちらから】
(ふりがな なし)https://forms.gle/TNkNEFtVqFRkHzju8
(ふりがな あり)https://forms.gle/CzkkBAPshcFTm7mr5
【医療機関の方はこちらから】
https://forms.gle/7CBuQqHueyZ8fC2U9
【プログラム】
・はじめに:ワークショップの趣旨
・医療現場における合理的配慮とは
・参加申し込み時の事前アンケートに寄せられた困りごと
・グループディスカッション
・全体共有
研究班のウェブサイトに案内を掲載しております。
https://plaza.umin.ac.jp/~CanRes/match/workshop/
2025-07-18 11:19:04 国際 その他
2025年7月4日から14日に、DAISY南アフリカの創設者であり、全盲の女性であるシャキラ・マハラージさんが日本に訪れ、情報アクセシビリティや、ユニバーサルツーリズムに関する拠点を訪問しました。シャキラさんは南アフリカで、音声解説の社会的企業であるシャザシン・アクセシブルメディアを創設し、映画や観光コンテンツへの音声解説の付加や、ユニバーサルツーリズムの普及をしています。シャキラさんは、息子でありシャザシン・アクセシブルメディアのアプリの開発者でもあるプラシャンさんと一緒に来日しました。当法人の河村副理事長や牧尾研究員が視察に同行しました。シャキラさんと視察した、富山のユニバーサルツーリズム、東京のユニバーサルシアターであるシネマ・チュプキ、大阪の日本ライトハウス情報文化センター、奈良の歴史体感ツアー、国立民族学博物館等については、今後ブログで報告したいと思います。
シャザシン・アクセシブルメディアのウェブサイト(英語)
https://shazacin.com/
M.M.
2025-07-08 11:38:17 国際
国会図書館が提供するメールマガジン、カレントアウェアネス-Eに弊機構の野村理事が寄稿しました。この寄稿では、国際図書館連盟(IFLA)の“IFLA Guidelines for Making Libraries Accessible for People with Disabilities”(図書館の障害者サービスに関するIFLAガイドライン)が更新・公開されたことについて、その概要と意義を解説しています。同記事はWebサイトでもご覧いただけます。
E2796 – 図書館の障害者サービスに関するIFLAガイドラインの公開とその意義
https://current.ndl.go.jp/e2796
2025-07-02 15:28:30 国際
ATDOが事務局を担っております日本DAISYコンソーシアム(JDC)のホームページで、DAISYコンソーシアムのInclusive Publishingニュースレター2025年6月号の翻訳記事が公開されています。
以下のリンクからご覧ください。
Inclusive Publishingニュースレター2025年6月号 https://www.japandaisy.org/197
2025-07-18 15:51:59 その他
DAISY南アフリカのシャキラ・マハラージ氏と、富山のユニバーサルツーリズムに参加しました。
国立民族学博物館の広瀬浩二郎氏と、富山国際大学の一井崇氏は、富山でユニバーサルツーリズムの実践研究を進めており、2025年7月6日から8日に、お二人と共に、全盲のシャキラ・マハラージ氏、ご子息のプラシャン・マハラージ氏と、当法人の牧尾がモニターツアーに参加しました。
富山の越中瀬戸焼の陶芸体験や、立山信仰のガイドツアーに参加した他、富山のます寿司をはじめとする特産品の食事や温泉、旅館の和室の部屋での宿泊体験などをしました。
陶芸は、立山町の千寿窯で、陶芸家の吉野香岳氏の指導で、造形と削りを2日間にわたってゆっくりと時間をかけて体験しました。2日目には越中瀬戸焼を使ったお茶会の体験もしました。
立山信仰のガイドツアーでは、昔の信者のかぶった傘をかぶり、木のつえをついて神社を歩いたり、和太鼓をたたいたり、笛を聞く体験、また、400年前の杉の木を触って体感したりしました。閻魔堂では、閻魔様のミニチュア模型を触ったり、地獄で使われるとされるのこぎりや、熊などの動物の毛皮を触ったりしながら、信仰について学びました。
富山には、山も川も海もあり、障害のある人もない人も共に体感できる環境資源が豊富です。
当法人でも今後、情報アクセシビリティの観点から、ユニバーサルツーリズムに関してどのような取り組みができるか、考えていきたいと思います。
M.M.
2025-07-18 11:19:04 国際 その他
2025年7月4日から14日に、DAISY南アフリカの創設者であり、全盲の女性であるシャキラ・マハラージさんが日本に訪れ、情報アクセシビリティや、ユニバーサルツーリズムに関する拠点を訪問しました。シャキラさんは南アフリカで、音声解説の社会的企業であるシャザシン・アクセシブルメディアを創設し、映画や観光コンテンツへの音声解説の付加や、ユニバーサルツーリズムの普及をしています。シャキラさんは、息子でありシャザシン・アクセシブルメディアのアプリの開発者でもあるプラシャンさんと一緒に来日しました。当法人の河村副理事長や牧尾研究員が視察に同行しました。シャキラさんと視察した、富山のユニバーサルツーリズム、東京のユニバーサルシアターであるシネマ・チュプキ、大阪の日本ライトハウス情報文化センター、奈良の歴史体感ツアー、国立民族学博物館等については、今後ブログで報告したいと思います。
シャザシン・アクセシブルメディアのウェブサイト(英語)
https://shazacin.com/
M.M.
2025-07-16 10:57:11 その他
この度、2025年7月18日付で弊機構の事務所が下記の通り移転いたしました。
あわせて電話番号も変更になりましたので、お知らせ申し上げます。
・新住所
〒157-0063
東京都世田谷区粕谷3丁目15-17ー301
・新電話・FAX番号
TEL:03-6321-9530
FAX:03-6321-9530
英語表記
・New Adress
3-15-17-301, Kasuya, Setagaya-Ku, Tokyo, Japan 1570063
・New TEL Number・New FAX Number
TEL:+81-3-6321-9530
FAX:+81-3-6321-9530
どうぞよろしくお願いいたします。
ATDO事務局一同