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JDC・JEPA共催講演会 「読みに困難のある子どもたちに公平なテストを:アクセシブルCBTとPNPの可能性」(2025年7月18日)

2025-07-03 11:28:45  関連催しのお知らせ

ATDOが事務局を務める日本DAISYコンソーシアム(JDC)が、日本電子出版協会(JEPA)とともに講演会「読みに困難のある子どもたちに公平なテストを:アクセシブルCBTとPNPの可能性」を開催いたします。
以下、講演会のご案内です。皆様のご参加をお待ちしております。


■ 開催概要

「読みに困難のある子どもたちに公平なテストを:アクセシブルCBTとPNPの可能性」

■ 講演内容

■ イベント詳細

 日本における教科書のアクセシビリティは、日本DAISYコンソーシアムが長年にわたって取り組んできたデイジー教科書によって切り拓かれてきました。現在では全国の学校で導入が進み、ルビ表示、音声読み上げ、文字サイズ調整といった機能を備えた教材の提供が現実のものとなっています。こうした取り組みにより、アクセシブルな学習環境の実現に向けた試行と実装が着実に進んでいます。一方で、コンピュータを使った試験の方式であるCBT(Computer Based Testing)におけるアクセシビリティは、日本国内ではほとんど議論も実践もされていない分野です。欧州ではすでに、CBTのアクセシビリティは重要な社会的課題とされており、2025年施行の欧州アクセシビリティ法(EAA)によって、未対応のCBTは訴訟の対象となる可能性が指摘されています。

 本セミナーでは、CBTにおけるアクセシビリティの国際的な動向と、日本における具体的な実現可能性についてご紹介します。特に、ディスレクシアなどの読みに困難を抱える受験者に向け、テスト画面の文字サイズ・配色・行間などを自動的に調整する「PNP(Personal Needs and Preferences)」という仕様の概要と、科研費基盤研究21H04419(研究代表者: 大学入試センター 南谷教授)によって開発されたデモをご紹介します。また、WordやExcelから簡単にアクセシブルなテスト問題を作成できるYasashiQTIと、PNPに対応したテスト受験を提供するAmp-up playerとの連携についてもご紹介します。

■ 講師紹介

 村田 真 氏(東日本国際大学 名誉教授、日本DAISYコンソーシアム技術委員長)
 XMLを制定したW3C XML WGメンバーであり(1997)、EPUB 3の国際化をIDPF EPUB国際化サブグループリーダとして主導した(2010)。OOXMLのメンテナンスを行うISO/IEC JTC1/SC34/WG4の委員長でもある(2010-現在)。直接関わってきた仕様はほかにも、RELAX NG, ODF, NVDL, QTI3, ODAなどがある。フォーラム標準とISOの両方において国際的に高い知名度と強い影響力をもつという点で日本では稀有な存在である。京都大学理学部を1982年に卒業し、筑波大学より博士(工学)を2006年に取得した。

 工藤 智行 氏(サイパック取締役社長、日本DAISYコンソーシアム技術委員)
 日本語ワープロ、ソフトウェアのローカリゼーション、XMLの独自DOM/XPath/XSLTエンジン、全文検索エンジンFINDSPOT、障害者向けソフトウェアなどの開発に取り組む。 文書情報処理を長年の開発テーマとしている。 iPhone/iPad用のDAISY/EPUBのアクセシブルなリーダーアプリである「ボイス オブ デイジー」「しゃべる教科書」を開発。

 李 在範 氏(ネットラーニング・ホールディングス取締役CTO)
 2006年に株式会社ネットラーニングに入社。以後、教育プラットフォームの基盤構築および拡張に携わり、企業・官公庁・教育機関を対象とした多数の大型プロジェクトをリード。近年では、2024年に文部科学省の「MEXCBTプロジェクト」を完遂。

以上

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