日本ライトハウス情報文化センター(シャキラさん来日No.3)
2025-07-31 15:05:41 その他 国際
7月11日に南アフリカのシャキラさんと、日本ライトハウス情報文化センターを訪問し、シネマデイジーについてお話を伺いました。また、用具部を訪問しました。
映画には、視覚障害者が内容を理解できるように、目に見える情報を音声に変えて解説する「音声解説」が付加されたものがありますが、全ての映画についているわけではありません。ライトハウスでは、視覚障害のある人からの要望に対応して、シネマデイジーの製作と提供をしています。シネマデイジーとは、映画の音声に、視覚障害者用の音声解説を付加し、見出し移動のできるDAISY形式にしたものです。
南アフリカには、音声解説付きの映画がなかったため、シャキラさんは自身で会社を立ち上げ、南アフリカでの製作と普及を進めています。シャキラさんの会社は、シャザシン・アクセシブルメディア(Shazacin Accessible Media)といい、最近は映画だけでなく、観光コンテンツへの音声解説の付加も始めています。観光コンテンツについては、自作のものが多く、ウェブサイトから南アフリカのケープタウンやダーバンの観光地の情報などが英語で閲覧できます。
シャザシンの観光コンテンツは、現状では見出し移動ができないため、シネマデイジーのように見出し移動ができるDAISY形式にするためのプロジェクトを実施したいという話もでました。
用具部では、白杖や、視覚障害者に対応したボードゲーム、音が出たり触覚で理解できる時計などを見ました。南アフリカには、日本のような質の良い白杖がないようで、高品質で種類も多い白杖をいろいろ試しました。
最後に、日本のいろいろなもののミニチュア模型を手で触る体験をしました。仏像や古墳などを触って形を確認することができました。
また、ライトハウスの建物そのものについても、エレベーターやトイレで、音声による案内があり、南アフリカでもこのようなサービスがあればよいと話しました。
ご対応くださった日本ライトハウス情報文化センターのみなさまに感謝いたします。
写真:前列右から、プラシャンさん、シャキラさん、数又さん。後列右から、久保田館長、牧尾、竹下常務理事。
M.M.