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ビレッジオブホープ(VOH)での第2回DAISY本読書体験会(2024年2月6日)

2024-02-15 11:43:41  会議・講習等報告

1月に開催した、読書に困難を抱える子どもたちに向けたDAISY読書体験会(前回のレポートはこちら)が好評だったことを受けて、引き続き障害者支援団体ヴィレッジ・オブ・ホープの協力により、エジプトAmreyaで、2月7日にDAISY読書体験会を開催しました。参加スタッフからのレポートをご紹介します。


ビレッジオブホープ(VOH)での第2回DAISY本読書体験会(2024年2月6日)

開催日時:2024年2月6日(火)10:30~13:00
開催場所:ビレッジオブホープの Amreya 支所
参加生徒数:12名(7歳~11歳)女7名 男5名

 今回、第2回目となるビレッジオブホープでのワークショップを開催しました。

 今回の開催場所は、アレキサンドリア市郊外のビレッジオブホープAmreya 支所です。12名の子供たちにDAISY図書の体験会を開催しました。ビレッジオブホープ代表で国会議員のNadaさんも参観してくださいました。

 7歳から11歳までの子供たちに2冊のDAISY本を読んでもらう体験会でした。1冊目は時間を知るための冒険に出るお話「ハーテムの靴それともシンデレラの靴」、2冊目はピザの作り方を通して持続可能な農業を学べる「不思議なピザの惑星」です。


写真左:「ハーテムの靴それともシンデレラの靴」 写真右:「不思議なピザの惑星」

 まず最初に前回と同じようにお互いの名前を分かってもらうためのゲームをしました。最初の子供が自分の名前を言い、次の子供が最初の子供、自分の名前を言っていくゲームです。最後の子供は、全員の名前を言うことになります。どんどん増えていく名前に戸惑う子供もいましたが、みんなが協力してなんとか12番目の子供まですべて名前を繰り返すことができました。

その後、DAISY本とは何か、再生アプリの使い方などを教えてもらい、2人1組でタブレットを使用し、初めてのDAISY本を読みました。タブレットの使い方は、ほとんどの子供がすぐに理解でき、2人で読み進めることができていました。


写真1:DAISY図書をタブレットで読む子供

 みんなが読み終えたあと、読んだ本の内容について2組のグループに分かれて質問に答えていきました。その後、どちらのグループがより理解できているか、発表しました。どちらも同じくらい理解できており、同点でした。

 次の本を読む前に、簡単なゲームをしました。みんなが輪になって「リンゴ、ミカン、バナナ」の言葉に合わせ、飛んだり、一歩進んだり、退いたりなど。こちらのゲームも子供たちは、楽しみながら参加できていました。
 ゲーム後に2冊目の本を先ほどの2人1組で読み進め、みんなが読めたところで再度2つの組に分かれて質問に答えました。今回は、0.5ポイント差で一方の組が勝ちました。勝った組の子たちにみんなで拍手でお祝いし、今日の読書体験会は終了しました。


写真2:本を読んだ後、2組に分かれて回答した質問を発表中

 最後、ATDOスタッフが子供たちにどんな本を読みたいか、興味のあるテーマは何か、印刷された本とDAISY図書のどちらが好みかなど聞き取りました。勉強での困難を抱えている子供もおり、「DAISY図書でアラビア語の本を読むのは、印刷の本よりも簡単だ」ということや、「ディスカバリーの教科(科学、数学、アラビア語などさまざまな学問分野を統合した科目)の本を読むのが難しい」と教えてくれた子供もいました。
 多くの子供が今回のDAISY図書体験会を楽しめました。本を読むこととゲームが楽しかったようです。

 「今後もビレッジオブホープでの体験会を続けていきたい」と、ビレッジオブホープのスタッフの方から要望がありました。月に1回など、開催したいとのことです。今後もビレッジオブホープのスタッフの方と連絡を取り合いながら、続けていきたいです。


写真3:参加してくれた子供たちと一緒に

以上
報告者:Y.D


何かお気づきの点がございましたら、お問合せフォームまでご連絡ください。
K.K


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